2020年11月12日木曜日

大同窓会中止のお知らせ

 もともと、12月の第一日曜日にゼミのコンパと同窓会を開く予定でしたが、コロナ禍は収まる兆しが無く、持病を持つ私としては、中止せざるを得ないと考えました。

しかも、昨年から痛風の原因となる尿酸値と血圧に加え、とうとう血糖値までもが基準値を上回り、かかりつけのお医者さんからは、十分に気をつけるよう注意されています。

 授業もゼミ以外の講義は遠隔授業で資料配布と課題提出でおこなっています。

 久しぶりに皆さんに会いたかったのですが、残念です。

 神戸学院大学人文学部の様子もだいぶ変わりました。

 コロナが治る薬が開発されて、誰もが安心して集まれるようなったら、是非、大学散策と同窓会コンパをしましょう。

 追伸:このブログの内容を大原ゼミの卒業生に伝えてください。

  また、皆さんの近況をお知らせください。

2020年8月17日月曜日

大原ゼミの皆さんへ

 水曜日の午後、13時45分からズーム空けていますので、

遊びに来てください。

別に何かテーマがあるわけではありません。

みんなが、どう過ごしているのか、ダラダラ話しています。

後期、私のゼミに来る予定のない人もどうぞ。

勉強の話をするわけではないので、気軽にどうぞ。

三年生に、課題確認しました。

 課題確認して、コメントつけていますので、皆さんの方でも内容を確認してください。

今のうちに出来ることは、できるだけやっておきましょう。

2020年7月30日木曜日

不要不急の外出は自粛しましょう。

そろそろ夏休みですが、何か計画を立てていますか?
家の中で楽しめることを考えないと……。
アラビアンナイトか何かに、
  生まれてこのかた老人になるまで、自分の生まれた街を出たことのない老人がいた、王様はそのこと知ると、自分の城下町がそんなにも暮らしやすいのかと、喜び、その老人をよんで褒美を与えると同時にこれからも城下町から出ずに暮らすように申し付けた。
 老人はそれまで、街を出ようとも考えなかったし、街の外のことなど気にも留めなかった。しかし、王様から褒められると、なんだか街の外がどんなのか気になり出した。しかしながら、街から出ないように申し付けられていることもあり、出ることも叶わなくなってしまった。
 それから、老人は鬱々として毎日を過ごした。
という物語がある。
 「不要不急の外出は自粛せよ」という。では外出してもいい条件は何なのか不要不急の反対「必要緊急」な場合だろうか。また、この場合の不要不急というのは不要であり、かつ不急という二つの条件を満たさなければならないのか。
 不要の反対は必要なので、必要があれば外出しても良い。不急の反対は急ぐことだから、急ぐ時には外出しても良い。では、必要なのだけれども急がないときと、不要だけれども急ぐときはどうするのか、不要だけれども急ぐことと言うのは思いつかないので、外出しても良いのは、
必要であり、かつ、急ぐ時、
必要な時、
で、必要ではあるが、急がない時はどうすれば良いのか。
 つまり、出る用事があれば出ても良いという意味にもとれるのである。

 自粛の反対は、自ら慎まないことだから、自由奔放、好き勝手に振る舞うということになる。ただ、自らの反対は他人からだから、他人から慎むよう諭されることも、自粛の反対になるかもしれない。
 つまり、人からどうこうとは言わないけれど、もし、あなた方が外に出ないほうがいいと思うのなら、出なければいいし、そのへんは他人である私は何も言いませんよ。という意味にもとれる。ので「不要不急の外出は自粛せよ」という意味は、「自分で考えてください」「私は出てはいけないとは言っていません、あなたが出たいならどうぞ。」という意味にもとれるのである。

 このことが理解できるかどうか、そこに民度の差が出るのかもしれません。

2020年5月6日水曜日

大原ゼミの皆さんへ

朝、テレビでイギリスのラグビーの監督がいいこと言ってました。
今、有意義に過ごすか、無意味に過ごすかで、コロナの後の人生の見え方が変わります。というような内容です。
本当にその通りだと思います。
今、自分の将来のために本を読んだり、インターネットで勉強したりするか、しないかで、全く違う人生を送ることになると思います。
教職を狙っている人は、NHKの高校講座で去年の放送分は見られるので、ぜひ見てください。高校の先生になった時にはそのまま使えますし、教員採用試験のテスト勉強にもなります。
青空文庫や、国立国会図書館のデジタルライブラリーも版権の切れたものなどは読めます。
探せばいくらでもタメになる情報は転がっているようです。
私は今まであんまりインターネットは利用しませんでしたが、今回ばかりは役に立てています。

2020年5月4日月曜日

大原ゼミの皆さんへ

今日は、dotCampus のことを少し学びました。
皆さんには課題の自己紹介を出しましたが、
三年生は流石に、もう一週間ほど前に全員が提出し終わりました。
一年生もアンケート調査は、後2人です。ただ、一年生の場合は、いろいろあるので、これで全員かなぁと思います。
二年生は後、4人ほどですが、連絡する方法がないので、見切り発車となりそうです。
どこかで、追いついてきてくれるといいのですが、
連絡の取れた皆さんは、どんどん先に進んでいいきましょう。

2020年5月2日土曜日

大原ゼミの一年生と二年生の皆さんへ

今、アンケートの返事を書いています。
まだの人は、送ってきてくださいね。
また、特に一年生の人はいろいろ心配なこともあると思うので、
学年を超えた、zoomゼミを開きたいと思うのですが、
いかがでしょう?
先輩のアドバイスも聞きたくありませんか?
メールで意見をください。

2020年5月1日金曜日

新入生の皆さんへ

新入生の皆さん。
 いらっしゃい。
 人文の大原です。
 歴史が専門です。 
 わざわざここまでたどり着いてくださり、ありがとうございます。
 大原は、中国の唐の時代、6世紀から8世紀ぐらいの文化交流を専門にしています。
 将来、社会科の教職を狙っている人は、歴史Iでお会いできると思います。
 
 漢文大好きなんですが、そんなに上手に読めないんです。

 ただ、学生はすぐに私ぐらいは読めるようになります。

 この世の中に、歴史のないものは無いので、うちのゼミでは、いろんなことが研究できます。ただ、東アジア史でお願いします。
 ムッチャ本とか漢文読みますが、読めるようになるので、それは楽しいですよ。

 博物館や美術館と関わりながら、本物を見ることが大事です。

 ですので、うちのゼミではできるだけ本物に触れてもらえるよう工夫しています。

 本物を知っていると、やっぱりかっこいいし、人間に深みができます。

 

2020年4月29日水曜日

大原ゼミの皆さんへ

もう水曜日になってしまいました。
私たち教員は、どうやって授業をするのか、頭がパンクしそう、というより、私はとっくにパンクしているんですが。
 授業準備に追われて、なかなか、皆さんからのメールを見る時間がありません。
 しかし、皆さんからの返事がたくさん来ていることはわかっています。
 今日から、少しずつ、確認していきます。
 なんせ、自宅で作業をしているので、大学関係のマニュアルをインターネットからダウンロードして打ち出すことから、始めています。
  

2020年4月26日日曜日

キングダム

とうとう、一週間かがすぎました。早すぎて追いつきません。
今晩、キングダムですね。
キングダムネタで、何かを書こうとしている間に、一週間があっという間に過ぎてしまいました。
 とにかく授業の準備と、どう授業をしようかという試行錯誤で、もう四月の最終週ですよ。
 まぁとにかく、今晩はキングダムを見ましょう。

2020年4月25日土曜日

大原ゼミの皆さんへ

皆さん、こんにちは。2、3日連絡がなかったので、どうなっている?と、思っている人もいるかもしれません。
まず、私だけでなく、私たち教員の状況を説明します。
数人の先生を除いて、自宅で教材研究をしています。
私と連絡を取り合っている数人の先生の様子を紹介すると、明らかに、コンピューター慣れ、それもいろいろなソフトを使い慣れている先生とそうでない先生とで、明らかに対応が異なっています。
 私も、たまたま、このブログを運営していたからこそ、こうしてみんなに連絡が取れますが、そうでなければ、手をこまねいているしかなかったでしょう。
 何人かの先生はすでに、Youtubeに流す画像を幾つも作っておられます。
 反対に私のように、録画機能を勉強中の先生もいますし、Zoomって何!、て言いながら、コンピューターの勉強をしている人もいます。
 さて、私は、今のところdotCampusの使い方がよくわかっていないので、その辺の勉強をしていますが、三回生の学生で、すでにdotCampusに入っている人がいます。すごい!。
でも、ちょっと待ってくださいね、今勉強中ですから。
 もう一つは、Youtubeにあげる画像を作っています。これには、技術的な問題と、今まで授業で使っていた資料の二つの壁にぶち当たっています。特に、今まで教室で見せていた画像に著作権が発生しているものが多く、また、メモ書きでおこなっていた授業を、文章に起こさなければならないという、膨大な作業があり、毎日四苦八苦しています。
 ですので、できるだけ、ブログも更新しますが、皆さんも大学から送られてくるおすすめホームページを見ながら、授業が始まるのを待っていてください。
 特に二年生は来年どこのゼミに行くか、考えなければなりませんから、どんなホームページを誰が勧めているのかを確認しながら、自分に合ったゼミ探しの参考にしてください。

大原ゼミ二年生の皆さん

大原ゼミにいらっしゃい。
これで、一年生から三年生まで大原ゼミが揃いました。
ただ、二年生にはまだ、ちゃんと連絡が取れていません。
もう少し待ってください。

2020年4月22日水曜日

大原ゼミ一年生の皆さんへ

皆さん、おはようございます。
本来なら、みなさんと顔を合わせるのが、三回目となるはずですが、まだまだ、無理なようです。
みなさんのところには大学から、いろいろな本や、パンフレットが送られていると思います。
 皆さんが今いるべきところは、11号館の8階にあるJという教室です。
見渡しが良くて、明石大橋がくっきりと見える教室だと思います。
さて、実は私たち教員も大学にはほとんど出校していません。ただ、事務員さんたちは本当に夜遅くまで対応に追われています。皆さんの不安が少しでも、和らぐように、いろいろ考えてくださっています。また、私たち教員がなんとか皆さんと連絡をとりあえるように工夫をしてくださっています。
このブログにたどり着いている一年生もおそらく、事務員さんからの連絡があってのことではないでしょうか?
ただ、実は私は一年生の皆さんの手元に、何が届いているか知らされていません。本来なら、ガイダンスの場で私たち教員も一緒に書類をもらうのですが、今回はとにかく学生優先で、私たち教員は、皆さんが大学から何が送られているのかを知らないのです。
ですから、誰でもいいので、私のメールに、何が送られてきたのか教えて欲しいと思います。
さて、いろいろ想像しながら、大学のホームページにもある『大学生活入門2020』を見てください。
せっかくなので、まずは明るい話題から、
 「将来について考えよう」を見てください。神戸学院大学では、いろいろ資格が取れるんです。特に人文学部は教員や博物館学芸員になるための資格に関する授業が充実しています。また、人文学部だからといって、他学部より就職に不利ということもありません。公務員にもなれますし、一般企業にも勤められます。大原ゼミからでも、不動産屋、銀行、教員、国立大の大学院、花屋さん、お菓子屋さん、警察官など、いろいろなところに就職進学しています。
 皆さんもなんとなくでいいので、こんな職業につきたいなぁ。と想像してみてください。ただ、博物館学芸員の資格と教員の資格だけは、早めに決めておかないと、後で大変な目に会います。また、教員志望の人は、大学院に進学することを視野に入れてください。
 また、なぜ、大学に行くのかも、ちょっと考えてみてください。ただただ、流されるままに大学に来たのでしょうか? では、なぜ流されるままに大学に来たのですか?
 前回にも書きましたが、大学は自ら行動を起こさなければ、置いてけぼりを食うところです。大学に来たからには、自分で前に進まなければなりません。やりたいことをやるところが大学です。やりたいことが見つからない人は、自分が何をしている時が一番楽しいか?、一番落ち着くのかを探しましょう。
例えば、一番時間を忘れて熱中するのは何をしている時ですか?
私はスイッチで飛行機の戦闘ゲーム🎮を大きなテレビ画面でやっていると、いつの間にか2時間ぐらいやっていて、妻から「ええおっさんが、目を凝らして、テレビゲームやってるのは見苦しいで!」と、言われて、はっ! と気がつきます。しかし、この後、なんとなく無駄な時間を過ごしたような気がします。これは、面白いけど、ちょっとなぁ。
 しかし、こうして、皆さんにブログを書いたり、自分の研究に関係する本を読んだりしていると、2時間3時間でもできるし、終わってからも後ろめたさはありません。
 皆さんも、2時間3時間集中できて、後ろめたさを感じない、本や、インターネット上のホームページなんかを見つけれらるといいですね。
 では、また近いうちにブログで会いましょう。
 

2020年4月20日月曜日

大原ゼミ一年生の皆さんへ

ようこそ、神戸学院大学へ、ようこそ大原ゼミへ、

本来なら、何週間前に、皆さんと会えるはずだったのですが、そういうわけにはいかなくなりました。
また、神戸学院大学人文学部の良さを少しでも早く知って欲しいのですが、なかなかそれもかないません。
ですから、せめて私のゼミに配属された皆さんが、少しでも早く、神戸学院大学人文学部の良さを知ってもらいたいと思い、事務の方に無理を言ってこのブログへの案内メールを送ってもらいました。

合格、本当におめでとうございます。

大学ってどんなふうに勉強するの? 人文学って何? 高等学校ではそんな科目なかったからわからへん。

という人もいるでしょう。そして、もちろん、皆さんが進んでこのゼミを選んだわけではないこともわかっています。

授業がなかなか始まらない今、皆さんに少しでも早く大学の面白さを、研究の楽しさを知って欲しいと思います。
まず、高等学校と、大学の大きな違いを言葉であらわすと、「勉強」と「研究」の違いです。そしてそれは「学習」と「学修」の違いです。
中には、「みんな働いているのに、まだ勉強するんか。」とか、「どんだけ勉強が好きやねん」とか、「勉強にそんな大金よう出せるな」なんて言われて、大学に来た人もいるでしょう。
でも、大学は確かに勉強という面もありますが、実際には研究です。ですから、あなた方は、どのゼミに配属されようが、最終的には「卒業研究」を提出し、キビシイ?審査を経て合格点を取らなければ、卒業できません。大学は勉強するところではありません。研究機関です。
では、勉強と研究の違いは何でしょう?
勉強は決められたことを身につけていくもので、どの高等学校でも大体同じ内容です。
しかし大学では、そして人文学部では、決められていることは非常に少なく、ほとんどの事を自分で考えなければならないということです。
そして、どの授業も、神戸学院にしかないものです。
例えば、「歴史I」という授業があります。同じような授業はいろいろな大学でおこなわれています。神戸学院大学の人文学部では、私が担当しているのですが、この授業は私が同じ神戸学院大学の北村先生の書かれた本を使って、独自のやり方でおこなっています。「歴史II」は同じ教科書を使って北村先生が授業をされていますが、やり方は全く違います。
 神戸学院大学を卒業すると「学士」という証書をもらいます。この証書は東京大学を出ても、神戸大学を出ても同じ価値を持っています。嘘だと思う人もいるでしょう。どこかの企業や公務員の給料規定を見てみてください。大学卒業者はいくらという規定のはずです。東京大学卒業と神戸学院大学の卒業に差はありません。要は、学士を持っているかいないかの差だけです。
ということは、反対に、大学はどこに行こうが授業のレベルにあまり差がないということです。しかし、どんなふうに違うのでしょうか? それぞれの大学で授業内容が違います。どんなふうに違うかは、実際に授業が始まってからのお楽しみということにしましょう。

大学はどこに行こうがあまり関係ないことがわかりましたか。

では、もう一度、高等学校と大学では何が違うのでしょう、特に人文学部においてそれは、何を目的に、どんな本を読んで、どんな研究をするのかを、自分で考えなければならないということです。と言ってもまだ、ピンとこないと思います。

  今、皆さんがやることは何か?
大学ではどんなことをしよう。将来どんなことをする人間になろう。ということを考えてください。
例えば、人の役に立ちたいなぁ。神戸学院大学でどんなことができるでしょう。「ボランティア活動支援室」があります。
皆さんの手元に送られている『地域と繋がる大学』にその活動内容が書かれています。
先生になりたいなぁ、「おめでとうございます」神戸学院大学の人文学部では、どの科目群に進んでも、英語、国語、社会や地歴公民の免許が取れます。こんな贅沢な大学も他ではあまりありません。
まず、何をするにも大事なのは事前の情報取集です。
大学ホームページにも皆さんへのメッセージがたくさんありますから。
いろいろ見てください。
また、近々、このブログで会いましょう。

三年生ゼミの皆さんへ

今週の水曜日に皆さんから届いたメールに一斉メールを送るつもりです、もし、木曜日までにメールが来なかったら、私に連絡ください。

2020年4月19日日曜日

キングダム

今晩、正確には明日の朝早くですが、キングダムがあります。NHKです。
見て下さいね。
明日のブログでは、
前回に続き、ちょっとしたネタを書くつもりです。

2020年4月18日土曜日

ゼミ生の皆さんへ

一年生のゼミ生は4月の21日に配属が決定するので、それまではメールが出来ないと事務からの指示がありました。
二年生はまだゼミを選択していないので、その後にならないと、連絡できません。
三年生はすでにこのブログで授業を始めているのですが、dotCampus に学生が登録されていないので、サマカンの見本をお見せすることができません。

教員は私も含めて、この半年、つまり前期授業をどのように進めていくか頭を悩ませています。
幸い、私は四年生を担当していないので、まだましかもしれませんが、二年生、三年生にどうやって漢文の面白みを知ってもらうか模索中です。

皆さん、今一度、お待ちを。

2020年4月16日木曜日

三年生ゼミの皆さんへ

皆さん、メールありがとう。
まさか、本当に全員からメールが来るとは思いませんでした。
1人か2人は連絡がつかないのではないかと心配していました。

今年の三年生ゼミの中で最も早く、全員そろって授業を始めたゼミではないでしょうか?
これからの1ヶ月、2ヶ月を大切にして、卒業式の日には、充実した時間を過ごした期間だったなぁと、思い出せるように頑張りましょう。

これから、ブログとメールとの二本立てで授業をします。

ブログは先輩たちも見てくれていると思うので、
アドバイスやコメントをもらえるような内容で、
メールは、ゼミ生だけの話題で完結するようなものを中心にします。

ブログのコメント欄の書き込みと、私へのメールは使い分けてください。
私も気をつけますが、個人情報や他人の気を害するようなものの内容にしてください。
まぁ、その辺は、私よりも皆さんの方がしっかりしているでしょう。

これから始まる授業は、私も手探りです。おそらく日本中の教育期間で同じ問題が起きていると思います。困ったことも、イラつくこともあるかと思いますが、ある意味、近未来の授業を体験しているのだと、前向きに捉えましょう。

2020年4月14日火曜日

ブログのラベルを整理しました。

まだまだ、対面授業ができないので、ブログのラベルを整理しました。
三年生は「三年生ゼミ連絡」、二年生は「二年生ゼミ連絡」と分けました。
特に、三年生は、記事をまとめて見やすくなったと思います。
これから、一年生のラベルも作る必要ができてくると思います。
卒業生もいろいろアドバイスをしてあげてください。
たくさんの人たちと繋がっているというのが安心感につながると思います。
ちょっとしたコメントが嬉しいものです。
思い出なんかも含めて、よろしくお願いします。

三年生のゼミ生へ18

今日は、次の注167)をやってみましょう。
前回と同じように、インターネット上にあるデータベースを使います。

この注は、「クローヴの古名は、未熟な花蕾の形にちなんで『鶏舌の香料』、新名は『爪の香料』、そもまた形に由来する。我々の『クローブ』という語はラテン語の clovis (釘)、古フランス語の clou つまり『爪」から来ている。」という文章についています。
この根拠となったのは『本草綱目』という本で「巻34、p28a」にそのことが書いてあるのです。『本草綱目』は国立国会図書館のデジタルコレクションにあり、巻34の35丁裏は
こうなっています。
『本草綱目』は明代に李時珍という人が書いた薬草の解説書です。李時珍は色々な本を参考にして書いていて、誰のなんという本を参考にしたのかちゃんと書いてくれているのです。
まず一段上に「丁香」とあって、項目が記されているいます。次に「釈名」とあって、これは名前の解説です。次に「集解」とあって色々な本から「丁香」に関する記事を集め。それを解釈を集めたものという意味で「集解」と言っています。この「釈名」に丁香には「丁子香」とか「鶏舌香」という名前がありますよとあって、その「鶏舌香」の下に一行を半分に割って「藏器曰」とあって、その文字を四角で囲んでいます。続けて「鶏舌と丁香とは種を同じくす。」とあります。この一行を半分に割って注を施すのを割注といい、古い本ではよく見かけます。昔の注の付け方の一つです。ここで言っているのは唐の時代の「(陳)藏器という人が次のように言っています。」、「鶏舌と丁香とは同じ種類です。」という意味です。
さて、これで唐の時代には「丁香」が「鶏舌香」と呼ばれていたことが分かりましたが、シェーファーは本当にこの二つのものが同じかどうか疑問を感じた様です。そこで、宋の時代に沈括という人が書いた『夢渓筆談』巻26という本を提示します。シェーファーは巻き数とページ数だけしか示してくれませんが、私たちはシェーファーのいうことが本当かどうかを確かめるわけですから、『夢渓筆談』を探します。この『夢渓筆談』は梅原郁の日本語訳がありますが、今は見ることができないので、維基文庫に該当部分を見つけることができます。そこには「『斉民要術』を按じるに、『鶏舌香、世よ其れ丁子に似たるを以て、故に一名丁子香。』と云う。即ち今の丁香是れなり。」とあります。つまり、『夢渓筆談』は『斉民要術』を参考にしています。では『斉民要術』にはどう書いてあるか確認しなければなりません。『斉民要術』賈思勰6世紀の中頃に書いたもので、維基文庫の『斉民要術』には巻7、第66の「和酒の作り方」に「鶏舌香」と出てくるだけです。それは中国哲学書電子化計画のデータベースにある『斉民要術』も同じです。
国立国会図書館には『津逮秘書』本の『斉民要術』があります。

また、早稲田大学の古典籍データベースには
もう少し読みやすものがアップされています。
そしてどちらにも「鶏舌香」は出てくるものの、それが「丁香」であるとは書いていませ。どちらも名前だけで「鶏舌香」が「丁香」であるとは書いていません。つまり「鶏舌香」は唐代より以前からあったと言う証明にしかなりません。おそらくシェーファーは沈括の言葉をそのまま信じて、『斉民要術』の記事を確認していないのではないかと思います。
こうして一つずつ確認していくと、シェーファーがどの様にして「丁香」のことを調べているかがわかってきます。
こうして、選んだ項目の注を全て突き止めるのがミッションです。もちろん、先ほども述べた様に、最終的には必ず紙媒体のもので確認することと、多くの本が日本語訳が出ているので、それを確認することも大事です。『斉民要術』のこの部分は田中静一等によって日本語訳が出ており、そこには「チョウジ『鶏舌香』…。『丁子』と称し、広く知られた香辛料である。…。」と注がついている。

こうして調べたものから、本文のどの部分が資料で、資料のどの部分を引用しているか、また、参考にした本は何かなどを整理して、レポートとして出してもらいます。それを発表してもらうのです。
プリントの仕方などはまた先にアップします。

デッドラインまであと609日です。

三年生のゼミ生へ17

皆さんのやりたい項目が、だいぶ私のところに集まっています。
人質を選んだ人が何人かいますが、人質は中の数が5個と防御力が少なすぎるので、人質を選んだ人は、もうちょっとほかのも考えてください。
馬を選んだ人もいますが、反対に馬は注が135個もあって、大変です。
後は、犬や、金を選んでいる人もいます。ジャスミンオイルや薔薇水も人気ですね。

それでは、今日から具体的な方法を説明します。
大原研究室のホームページにあるサマカンのように、自分の選んだ項目の注を一つづつ見つけ出していきます。
そうすることで、その項目がどのような資料によって組み立てられてるのかがわかるのです。全ての注=パーツを分解できたら、次の項目に移ります。そして、二つの項目を分解し終わると、このセメスターの一つ目の使命を果たしたことになります。

本来なら、図書館や研究室の本、さらには先輩たちのアドバイスを仰ぎながら、また、同じ項目を分担している仲間と情報を交換しながら、隠れているエッセンスを見つけ出していくのですが。自宅学習を続けている私たちではそれができません。
 今では、インターネット上にたくさんの情報が流れていますから、それらを駆使すれば、ある程度攻略できます。

どのように攻略していくかを翻訳も注もある「クローブ」「丁香」を使って説明します。
『サマルカンドの金の桃』の本文は以前に紹介した、試訳「クローブ」を見てください。
 そして、注は大原研究室のホームページにある「丁香」を見てください。

大原研究室のホームページの注166がつけられてる文章は、この丁香を「食物」「薬」の項目に入れずにどうして「香料」の項目に入れたのかということがらに対して、それは唐代においては香料として扱われていたからだと、説明するものです。
 そこで、丁香(クローブ)が唐代には香料として利用されていた証拠を示さなければ、光量の項目に入れることに対して、理由がなくシェーファーの勝手な判断によるものだとされてしまいます。したがって、それを証明するために『香譜』という本に「丁香」の調合法が載っている注をつけているのです。
ところがこの『香譜』という本はインターネットでそのまま検索すると「早稲田大学古典籍総合データベース」のものが引っかかります。しかし、これは日本で書かれたもので、中国の書籍ではありませんしたがって、おそらくシェーファーが参考にしたものではないでしょう。
つまり、『香譜』のままでは、シェーファーが引用した本は見つからないということになります。
そんな時には、「全国漢籍データベース」で検索します。

kanji.inbun.kyoto-u.ac.jp

にあります。ここで検索すると、215件も引っかかってきます。
ざっと見ると、『香譜』と言う本は、『新刻香譜』・『新纂香譜』・『陳氏香譜』・『香譜』と何種類かあることがわかりまります。そして『香譜』と言う本は、「唐 闕名」つまり、唐代の人が書いているが著者の名前が分からないもの、「宋 洪芻」つまり、宋の時代に洪芻と言う人が書いたものの二種類のあることが分かります。
 シェーファーは、唐代に香料として使われていたことを証明したいわけですから、188から202の『香譜』が怪しく、しかも「闕名」になっていますから、シェーファーが注で『香譜』に著者名を書いていないことも納得できます。
そして、これら『香譜』はどちらも『説郛』という叢書の中に入っていることが分かります。
で、今度は『説郛』をインターネットで検索すると、國學迷というホームページから

guoxuemi.com

《説郛一百二十巻pdf》《四庫全書说郛一百二十卷》…
というのがあります。
それをクリックすると「國學迷」という中国のページに行き、そこにある「输入检索」に「香譜」と打ち込むと『香譜』の中身が見られます。その「巻下」には確かに「丁香」の項目があります。ただ、本当に項目だけで、内容がありません。この『説郛』と言う叢書は、紆余曲折へて現在あるので、同じものが何種類も出版されています。それら三種類のものを『説郛三種』として、1988年に上海古籍出版社から出版されたものが研究室にありますが、今は研究室に行けませんので、この四庫全書に納められている、陶〓(王へんに廷)本を使います。この『四庫全書』と言うのは、清朝の乾隆帝によって18世紀に編纂された中国最大の叢書で、この世にある感じで書かれた本を全て集めることを目的としています。したがって、1800年より前の本は大概ここにで見つけることができます。さらにさらに、この『四庫全書』がうちの図書館にあるのです。近畿圏の図書館でこの『四庫全書』を揃えて持っている大学は京都大学、大阪大学、関西大学などわずかです。

国立国会図書館のデーターベースでは、宋代のものを見ることができます。

ひょっとすると維基文庫を見つけた人もいるでしょう。
まだ、いくつかのデータベースで四庫全書を見ることができますが、大学が始まったら必ず、本の実物にあたって下さいね。まだ、インターネットの資料を利用するには信頼性が確立されていません。今回は家から出られないという条件があるので、仕方なくインターネットのみで作業を進めていますが、実際に卒業研究を書く場合には必ず、紙媒体で確認をとって下さい。

 今回色々調べていく上で、『香譜』と言う本が何種類もあることがわかりましたね。
 シェーファーが見たのはおそらく著者不明の唐代のもので、したがって、注の内容も愛想のない、簡単なものになっているのではないでしょうか。
四庫全書の『香譜』巻下には「蜀王薫御衣法」に「丁香 〓(香へんに戔)香 沈香 檀香 麝香 已上各一両 甲香 三両製如常法 右件香〓(手へんに壽)為末用白沙蜜軽煉過不得熱用合和令匀入用之。」とあり、「毬子香法」にも「丁香 檀香 茅香 香附子 白芷五味各半両草荳〓(くさかんむりに寇)」などとあり、確かに唐の時代に書かれた『香譜』という本では丁香が香料として使われていることがわかります。
ただ、同じような内容のものが洪芻の『香譜』にも出ています。早稲田大学所蔵のものは日本で書かれた写本(手で書き写した本)で、中国の『本草』などを利用して書いているものもありますし、様々な資料から自分の必要なものを探し出す訓練にもなったし、シェーファーが見落としてた資料も見つけることができたでしょう。
 そのスキルは何かに興味を持った時に、どのような資料がどこにあるかがわかり、その資料をどう扱うを理解するのに役立ちます。






2020年4月13日月曜日

三年生のゼミ生へ

先ほど、事務の方から再度、確認メールを送ってもらいました。

もうすでに、私と連絡を取り合っている学生には、重複となりますが、
まだ、私のところに項目を知らせてくれていない学生もいるので、
もう一度メールアドレスも入れて送ってもらいました。

また、項目を選んでいる人の中で、「人質」が重なっています。「人質」は注が5個しかなく、極めて防御力の弱い相手なので、数人で分担するどころか、ちょっと相手として弱すぎるので「人質」を考えている人は、他の項目も視野に入れてください。
ただ、もし、このまま授業が延び延びになつて、このブログとdot Campus で授業をすることになれば、みんなで同じ項目をすることも考えたいと思います。

神戸学院大学 人文学部 大原ゼミが気になる皆さんへ

キングダム見ました?
中心となるのは李牧ですよね。では、李牧がどんな人物か、彼の過去の事績を追って見てみましょう。
『資治通鑑』「始皇帝」です。

それでは、解説します。まず、声に出して読んでください。
「モウゴウ カンをうち、じゅうにじょうを とる。」
「チョウオウ、リボクをもってしょうとなし、エンをうち、ブスイ・ホウジョウをとる。」
てう=ちょう、ゐ=い
です。
「李牧は趙国の北の国境を守る、素晴らしい将軍である。以前、代と言う場所の雁門というところを守っていた。北方の遊牧民である匈奴の略奪に備えていた。適度に官吏を配置し、市場での収入は兵隊たちの費用とし、毎日牛を何頭も殺して宴会をし、騎馬や弓矢を練習させた。辺境に敵が入ってきたことを知らせる狼煙(のろし)はあげさせず、スパイを多く利用した。みんなに「匈奴がもし侵入してきて盗みを働こうとしたならば、急いで家畜と共に城(日本のしろとは違い、城壁に囲まれた町)に逃げ込み、匈奴を捕虜として捕まえたものは、斬る。(つまり捕まえてはならないという意味)」と約束させた。
匈奴が侵入するたびに、狼煙はあげず、城に逃げ込んで戦わないようにしていた。こうして数年がすぎたが、失うものはなかった。
匈奴は自分達を恐れているのだろうと思っていた。
趙の国境警備兵も、将軍はビビっているのだろうと思った。趙王は、そのことを責めた。李牧は、そのままであった。王は怒って、別の人間に交代させた。一年余り、しばしば出撃したが、利益はなく、失うものばかりが多く、辺境地帯では、田を耕したり、家畜を飼ったりすることができなかった。
王はまた、李牧にお願いした。李牧は扉を閉じ、病気になったと言って出てこなかった。王は無理にお願いした。李牧は「どうしても、私を使いたいのであれば、以前と同じ様にして、さらに私に命令しないでください。」と言った。王はそれを許した。
李牧は国境に戻り、以前と同じ様にした。匈奴は、何年も得るものがなく、また恐れているのだと考えた。国境警備兵は褒美はもらうけれども、何もすることがなかった。
みんな、一度戦いたいと願い出た。
こしてやっと、戦車一千三百台、騎馬一万三千頭を用意し、歴戦の勇者五万人、弓矢の上手なもの十万人に訓練をほどこし、盛んに放牧させ、人々を自由に外に出し、人々は野にあふれた。
匈奴がわずかに侵入した。騙して逃げ、負けるふりをして、数千人を敵地に捨て置いていた。匈奴の王は、その知らせを受けて、部下をたくさん引き連れて侵入してきた。
李牧は特殊な陣形を使い、左右に展開し、攻撃して、匈奴の騎馬隊十数万人を殺し、タンラン族を滅ぼし、トウコ族を破り、リンコ族を降伏させた。匈奴の王は逃げ出した。その後、十数年、匈奴は趙の国境に近づくことはなかった。」

李牧のすごさが分かりますか? 李牧という人物は、数年先を読んで、策を練っています。それは敵だけでなく、いつも逃げてばかりの警備兵の心理も掴んでいるんです。我慢に我慢を重ねさせているんですね。しかも、それだけでなく、戦っていないのに褒美はあげるんですよ。宴会もするし、ここまでされたらもう我慢できないでしょうね。
趙王との駆け引きの様に相手の心理を巧みに使っています。本当はいく気もあるし、匈奴に勝つ自信もあるのに、二度と趙王に邪魔されない様に、病気とかなんとか言って駄々をこねるんですね。しかも、この文章の流れだと、趙王も李牧が仮病を使っていることを知っているみたいです。そうでなければ、病気の将軍に無理は言いません。おそらく李牧は何らかの方法で、仮病であることを趙王に知られるようにしていたに違いないでしょう。なかなかの策士なんです。
匈奴が攻めてきた時も、戦争の準備ができているにもかかわらず、一旦逃げます。しかも、単純に逃げるだけでなく、味方の兵士数千人を見捨てるんですね。恐ろしいことです。しかし、この数千人の兵士を見殺しにすることで、匈奴の王は、李牧がビビっていると信じてしまい、大挙して攻め込んでくるんです。もし、単純に逃げただけなら、匈奴の王本人が攻め込んで来ないかも知れません。計算に計算し尽くされた心理戦です。
弱いと見せかけて、伏兵を潜ませ、攻め込んできたところをやっつけるなんて作戦は、腐るほど使われているんです。だから、それをどうやったら見破られないようにするのか。
常識の一歩先をゆく。これが、李牧の戦法です。

意味がわかったところで、もう一度声に出して読んでみてください。少し読みやすくなったんじゃないですか。

古代中国語をそのまま読んでいるのに、わりあい、読めますよね。外国語がこんなにすらすら読める方法を考えつくってすごいですけど、こんなことができる漢字を考えついた、中国人もすごいし、それを日本語として上手に取り入れてきた私たちもすごい。

歴史というのは、いろいろなことを教えてくれます。李牧の作戦は、常識となっていることを逆手にとっているんです。だから、騙されるんです。オレオレ詐欺と同じです。ちょっと疑うということを知っていると、騙されずに済むんです。
常識にとらわれない、そして常識の先を行くことが、勝利につながります。その常識を知らないと、勝てません、そして常識は大学の普段の授業を真面目に受けることで知らず知らずに身についているんです。

2020年4月12日日曜日

神戸学院大学 人文学部 大原ゼミ三年生と大原ゼミにいこうかなぁと思っている二年生に

今年は何と、キングダムの第3シーズンをNHKで、やっているんですね。
そこで、大原ゼミでは、漢文はキングダムを読もうと思います。
ですから、できたら、NHKの日曜日の夜、キングダム見てくださいね。
始皇帝六年からやっているので、授業はその少し前の時代から、やろうと思います。
いつ頃、テレビに追いつくか分かりませんが、アニメの方は1つのシーンに時間をかけるので、ひょっとすると、授業が始まる5月中頃にはアニメの先を行っているかも知れませんね。
教材は、やはり「始皇帝本紀」ですか。

三年生のゼミ生も漢文を読んだことがない人が多そうなので、二年生同様、ゼロからいきましょう。大原メソッドを使えば、簡単です。

dotCampusでどれぐらいうまくいくか分かりませんが、やってみるつもりです。

で、漢文を上手に読めるようになるには旧漢字と旧仮名遣いに慣れて欲しいのですが、
私のオススメは鳥山喜一の『黄河の水』です。この『黄河の水』という本は今でも再販が続いているぐらいの名著なのですが、旧仮名で読んで欲しいので、そのファイルを手に入れてください。
まず国立国会図書館に行きます。
実際にではなく、インターネットで行けます。
https://www.ndl.go.jp
です。この NDL ONLINE 国立国会図書館オンライン のキーワードに
黄河の水
と入れてください。
すると96件の検索結果が出てきます。
ここから探し出してもいいのですが、まず、左側の「検索結果を絞り込む」の下にある「インターネット公開」をクリックしてどこからでも見られるモノだけに絞り込みましょう。
検索結果が15件になったはずです。
上から9番目までが鳥山喜一の『黄河の水』です。こんなにもたくさん出ているんです。それだけ多くの人に読まれたということです。
で、どれでもいいのですが、一番見やすいのは上から4番目の昭和24年のものがいいと思います。これをクリックすると、目次が出てきます。右上の「デジタル」という文字をクリックすると中が見られます。
インターネット上で読んでもいいですし、ダウンロードして読んでもいいでしょう。
わからない字があるからとあきらめないでください。とにかく、読めるところを読んでいきましょう。
さらに、必ず声に出して読んでください。声に出すのと出さないとでは、全く異なります。なぜか声に出すと、内容がどんどん理解できるようになります。

さあ、キングダム見てくださいね。今晩あるはずです。


2020年4月11日土曜日

神戸学院大学 人文学部 二年生の皆さんへ

人文学部の大原です。新学期が5月まで伸びてしまって、残念に思っている人も居るのではないでしょうか。
図書館も休みになるし、行くところもない、
そこで、私の方からタダで読めるおすすめの本を紹介します。
国立国会図書館で、インターネット上で無料で読める本の探し方は、前回やりましたよね。
ですので、ここでは、青空文庫から人文学部生として、また、私が読んで欲しいなぁと、思う本を紹介します。
以前、三年生に進めた岡本綺堂の『中国怪奇物語集』もいいと思うのですが、河口慧海の『チベット旅行記』はどうですか。
未だに本屋で横積みされる名著です。
本当にこんな大変な経験をして西藏に行った人がいるんですよ。
部屋の中にこもらなければならない今だからこそ、こういう壮大な旅行記を読んで、想像力を働かせて、気持ちだけでも遠い世界に旅立ちましょう。
もちろん、「アジア・アフリカの社会と文化」を履修してくれたら、チベットのイメージがグッとリアルになりますよ。
楽しみに待っていてください。

三年生のゼミ生へ16

まだ、どこをやりたいか、どんな項目があるのか選んでいる人がいるので、
来週の月曜日か火曜日ぐらいまで待とうと思います。
項目を決めたら、コメント欄に書き込むか、私にメールをください。

2020年4月10日金曜日

三年生のゼミ生へ15

とうとう5月まで授業が休校になりました。さらに校内立ち入り禁止となってしまったので、図書館も利用できません。

家で、できることをやりましょう。
何もしないとただ遅れていくだけです。

『サマルカンドの金の桃』

香辛料(51)、砂糖(27)、戦争による捕虜(24)

に興味を持つ仲間が出てきました( )の中は注の数です。
今までの経験上、1人ができる注は、だいたい10個ぐらいが妥当かな。

経験者の先輩からはアドバイスはありませんか?

なので、砂糖なら3人ぐらい、香辛料は4人か5人ぐらいのチームを組むのがいいと思います。
戦争による捕虜は、2人でちょうどいいぐらいです
みんながメールやこトメントで何をしたいか、どのチームに入りたいか連絡してくれたら、私の方で方法を考えます。

もう少し待ちますから、どんどんメールやコメントお願いします。
今、興味のある項目を連絡したから、コメントしたからといって、必ずそれをやならなければならないということはありません。やりやすそうなものに変更しても大丈夫です。
大事なのは調査力、資料収集力を高める訓練ですから、できることからやりましょう。
この1ヶ月を無駄にしないでください。

2020年4月9日木曜日

新三年生のゼミ生へ14

やることが分かりましたか。
そして、それが卒業研究制作に重要なテクニックを身につけることで、このセメスターが非常に重要なことを理解できたと思うのです。
だからこそ、遅れを取らないようにブログを駆使?してまで、皆さんに情報発信をしているのです。
では、スタート地点に戻ります。
あなたは『サマルカンドの金の桃』の目次を見て、何か項目をまず一つ見つけてください。
どんな項目に興味を持ったかコメント欄にでも書き込んでください。
ただ、個人情報には気をつけてください。
ページ数の少ない項目なら防御力が低く1人ででもできるでしょうが、「馬」のようにページ数の多いものは防御力も強いので、1人でやるのは大変です。ですから、数人で助け合いながらするのも手だと思います。しかし、あまり弱い相手を選ぶと、自分の実力がつきませんから、なかなか難しいところですね。

コメント欄に興味を持った項目を書き込むことで、同じ項目に興味を持つ人が出てくるかも知れません。仲間を募ってみませんか。
また、私は内容を確認して、1人できる項目かそうでないかをアドバイスできます。

実際に皆さんと顔を合わせて、教室で授業ができるようになったらすぐに、発表ができるようにある程度の情報が欲しいのです。
今日で、デッドラインまで614日ほどです。

さて、そろそろ、私の所にメールをください。
事務から送られてきたメールに私のメールがあるはずです。
わからなければ、大学のホームページかもしくは事務に電話して聞いてもらってもいいと思います。
どの項目を選ぼうと思っているのか教えてください。
できればこちらから、大原ゼミ要項を添付して返信します。



2020年4月8日水曜日

三年生のゼミ生へ13


本来なら、今日からゼミが始まり、これから2年間ともに学ぶ仲間として、自己紹介をしながら、ゼミの雰囲気を盛り上げていく所ですが、コロナのために自宅で、この文章を読んでいることでしょう。
dotCampusで、どれほどのことができるのかわかりませんが、できるだけ早く、皆さんといろいろ話をしたいと考えています。
メールやこのブログや、dotCampus を利用して、何とかみんなで繋がりたいと思います。

さて、皆さんがこのセメスターで、やることが見えてきましたか。
皆さんのミッションは、『サマルカンドの金の桃』から項目を一つ選んで、そこにある注を全て洗い直すことです。
まぁ、刑事物でいえば、犯人を捕まえるために、もしくは裁判で犯人の有罪を確実にするために証拠を洗い直すような作業です。
シェーファーの見つけ出してきた証拠をもう一度見つけ出し、確認する作業です。
では、本文の翻訳の一つ目の項目に戻りましょう。
あのホームページ(choku70.web.fc2.com/i/samarkand-index.htm)の最初の項目「クローブ」は、大原研究室のサマカン(www.human.kobegakuin.ac.jp/~ohara/samarkand.html)の「第10章 香料」にある「丁香」のことです。つまり、原典の「Cloves」を日本語では「クローブ」と表記し、吉田氏はを漢字で「丁香」と訳したのです。
ここにある「注166」から「注177」までが、「クローブ・丁香」の注です。
では、この2つの文章を見比べながら、具体的な攻略法を見ていきましょう。
 原典では第一段落目の終わり「it has been included here.166」に注166がふられています。つまり、この「クローブ」を「食品」か「薬物」かどちらの項目に入れるか難しいところだが、唐代の人々はその良い香りを楽しんだのだから、香料に分類したという注があります。
ここを原典の英文では「See the recipes in HP,…」となっています。それを吉田氏は「『香譜』巻下に配合方がある。…」と訳しています。つまり、『香譜』という香に関する本に記録されているので、香料の章に入れたというわけです。
続いて、「鶏舌の香料」とか「爪の香料」などと呼ばれているというところに注167がふられています。注を見ると、このことは『本草綱目』巻34、p28aに書かれてることがわかります。
つまり、シェーファーがクローブについて、注にあるような資料を使って、まとめていることが分かります。
あなたは卒業研究では、この構造を使って、その逆をすることになります。
興味のある事柄について調べ、資料を収集し、収集した資料をあなた自身の言葉を加えて、みんなに理解できるように組み立てるのです。
ロボットか何かを色々なパーツを準備して、独自の形のものを作るとか、色々な材料を利用して新しい料理を作るとか、そんな漢字でしょうか?
あなたがシェーファーの文章を分解する作業は、シェーファーが作ったロボットを分解して、どのようなパーツをどう組みあせているかを解明したり、ある料理を食べて、その材料をやレシピを解明するようなものです。

インターネットでは色々な本が無料で読めます。
その中から私のお勧めを紹介します。
思いついたものから紹介しますので、少しずつ紹介します。
まずは、「青空文庫」から
これは無料で見られる書籍です。
著作権の切れたものを中心にボランティアの人々が入力したものです。
表現が古いのと、差別的な表現が残っていますが、そこは皆さんが本が書かれた社会背景などを考慮しながら、常識的に理解してください。
Googleで
青空文庫
と検索すると、出てきます。
あとは、青空文庫のページの説明を読んで、利用してください。

今日のおすすめは、
岡本綺堂の中国怪奇小説集
です。著者のアイウエオ順に並んでいますから、オのところから選んでください。

中国でいう小説というのは今でいう小説とはちょっとニュアンスが違うんです。
巷で噂されていて、実際に信じられていた不思議な話という感じです。
サマカンに引用されているような話もありますから、ぜひ読んでください。


2020年4月7日火曜日

三年生のゼミ生へ12

見つかりましたか?

「大原研究室」で検索してみてください。
私は会計学の専門家ではありません。
そっちじゃなくて、神戸学院の方に来てください。
あなたが所属している研究室です。
「こんな研究室嫌だ!」
と思ってももう手遅れです。
ただ、写真にあるのは私の研究室ではありませんから、実際の研究室はこんな猟奇的な部屋ではありませんのでご安心を。

「大原ゼミ」
を選んでください。
大原ゼミではどんなことをしてきたかがわかりますが、
今はそこではなく、一番下にある
『サマルカンドの金の桃ーー唐代の異国文物の研究』の購読
の下にある緑色の
サマカン
をクリックしてみて下さい。
そっと隠しておいたのですが、今回は特別です。
皆さんと面と向かって授業ができないので、先輩たちの力を借りましょう。
ここには先輩たちがクリヤーした項目が隠されているのです。
つまり、あなたもこれをするのです。
ただ、みただけでは、「これ何?」っ感じですよね。

実は、前回見てもらった翻訳は本文だけで、注がありません。
例えば、一番最初に挙がっている「クローブ」の原典には、166から177までの12個の注が付いていて、それは翻訳されていません。
(「原典」というのは元の本のことです。『サマルカンドの金の桃』は翻訳でしたよね。ですので、元々は英語で書かれた『The Golden peaches of Samakand』という本です。つまり原典というのは、この英語の本のことを指します。歴史学の世界では、この「原典」という言葉はよく使われます。引用してきた元の本とか、元になった資料とかで使われます。)

そして、その注は今回探し出した大原研究室のホームページに注だけが取り出されているのです。
ややこしくなってきたと思うので、整理しておきます。
シェーファーが英語で書いた『The Golden peaches of Samarkand』という本を吉田真弓さんという方が日本語に翻訳して『サマルカンドの金の桃』として出版しました。
それとは関係なく吉田氏とは別の人が『The Golden peaches of Samarkand』のいくつかの項目を翻訳してインターネットで公開しています。
大原ゼミでは吉田真弓さんが翻訳した『サマルカンドの金の桃』を使って、シェーファーがどのような資料をどのように利用して項目を作り上げているかを、分解するという作業をしていて、その成果を大原研究室のホームページで公開しています。しかし、著作権の問題があるので、項目の本文は載せずに、注だけを載せています。
その理由は、シェーファーの引用には時々、間違いがあるので、吉田氏の翻訳のままでは研究書として使いづらいのです。
なので、大原研究室では、シェーファーの注を確認し直して、研究者が正確に情報を得られるようにしているのです。

おそらく、今日の夕方に緊急事態宣言が発表され、明日から緊急事態となるのですが、
私たちは泰然自若に研究に勤しめば良いのです。
世間に振り回されることなく、自己の研鑽に励むことこそが学生の本分であり、役目です。
そのために大学に来たのですから。
心落ち着いて、研究生活を楽しんでください。



2020年4月6日月曜日

三年生の皆さんへ11


色々、面白いことがいっぱいあるでしょ。

まぁ、信じられないようなこともたっくさん書かれていますが、これを皆さんはどう攻略するのか説明しましょう。
『サマルカンドの金の桃』の中身を見せたいのですが、著作権等の問題がありそうなので、本からではなく、『サマルカンドの金の桃』の元の本『Golden peach of Samarkand』を、吉田氏ではなく他の人が訳した物がホームページにあるので見てみて下さい。

 choku70.web.fc2.com. 『Golden peach of Samarkand』

には、13ほどの項目が挙げられています。

今度は、「大原良通の研究室」にサマルカンドの金の桃の項目があり、

そこを見つけてください。そこには、項目の下に注ばかりが並んでいます。

2020年4月5日日曜日

三年生の皆さんへ10


『サマルカンドの金の桃』の内容は著作権がありますから、ここでお見せすることはできません。
しかし、インターネット上には、いくつかの項目が翻訳され、公開されています。

以前にも少し書いたかも知れませんが、『サマルカンドの金の桃』という本は、唐の時代にどのようなものが外国から、都の長安に入っていたかというのを明らかにしたものです。
中国の唐と言う時代は日本から遣唐使が派遣されていたように、世界で最も繁栄した時代で、世界中から様々な物がもたらされていました。
それを百科事典のようにまとめた本が『サマルカンドの金の桃』なのです。

ですから、歴史を研究する人だけではなく、小説家やお医者さんなんかも読んでいるんです。もちろん、シルクロードファンや唐に興味がある人にとっては、必読の書です。

では、中身が見られるホームページを探し出してください。

『Golden peach of Samarkand (サマルカンドの金の桃)』試訳

という表題で、一部翻訳したものがインターネット上にあります。
これは、吉田氏の訳ではないですが、内容がある程度わかります。

ざっと読んでみてください。


2020年4月4日土曜日

新三年生の皆さんへ09


目次だけも様々な、情報が読み取れます。
例えば、「疑わしい有蹄類」って何?
「羽衣」とかほんまにあんの? どういうこと?
なんていうのもあるでしょうし、「ジャスミンオイル」なんか、もう1000年も前に輸入されてたんや。
などなど、想像力をかき立てられると思います。
もっとじっくりみて下さい。ページ数がありますよね。「人質」は「82」ページから始まって次の項目の「朝貢物としての人」は「83」ページから始まっていますから、「人質」は1ページしか内容がないと思われます。「馬」は「103」ページから始まって、次の項目の「駱駝」は「118」ページから始まりますから、「馬」ついては15ページにもわたって書かれているということです。
やはり、唐代でも馬は重要な家畜で、注目されていたんですね。

しかし、

調べる項目に「馬」を選ぶと大変な目にあいます。

自分で、項目を選んで、つまり対戦相手を選ぶわけですが。
「馬」のようにページ数が多いやつは防御力が強くて、攻略しにくいんです。
おいおいわかりますが、ページ数は防御力と思ってもらって大丈夫です。
防御力のある相手は攻略しにくいのですが、「人質」みたいに弱い相手を狙ってしまうと、こちらの経験値が伸びません。
卒業研究を構築するには経験値が大事ですから、やはりそこそこの相手を選ばないと。

この第五セメスターをクリヤーすると、後期は第六セメスターになります。大原ゼミコースでは、第六セメスターで自分の好きなこと、卒業研究につながるものについて研究発表をします。つまり、「まとめる」「構築する」を実践していくのです。
その時に、自分の興味のあることに関する資料を集めることになりますが、それをどの様に並べたら論文としての体裁を整えることができるのか。
見本となるのが、今回のミッションのです。
皆さんはシェーファーの書いた項目を完膚なきまでに、バラバラに分解することで、シェーファーがどのような資料をどこから探し出し、それをどのように組み立てたのかを突き止めることができるのです。
同じように、あなたが、選んだ卒業研究のテーマをどのように攻略するのか、その資料を集め、結論を構築する設計図のプロトタイプを手に入れることになるのです。
そして、今度は防御力の高い自分自身の卒業研究を組み立てることで、最終検査の口頭試問をクリヤーし、副査の先生方を唸らせることができるのです。

ここで身につけるテクニックは、そのまま卒業研究作成に応用でき、第8セメスターをスムーズに終わらせることができる重要なアイテムとなります。

では、どうやって分解していくのか?



2020年4月3日金曜日

新三年生の皆さんへ08C

これらの項目からまずは一つを選んで、調べていきます。シェーファーがどんな資料を使用し、その資料はどこにあり、その資料を項目のどの部分に利用したのかを突き止めるのがミッションです。
あなたが来年、卒業研究を制作するとき、どうやって資料を探し、それをどのように組み立てていくのかの参考と訓練になります。
ちょっと見にくいかも知れませんが、目次をよく見てください。そして、色々推測して下さい。
これから、どれを攻略するのか決めなければなりませんが、この目次からだけでも色々な情報が読み取れるはずです。

新三年生の皆さんへ08B

目次の続きです。



新三年生の皆さんへ08A

それでは、待望の『サマルカンドの金の桃』の目次をお見せします。











2020年4月2日木曜日

新三年生の皆さんへ07

『サマルカンドの金の桃』から項目を一つ選んで、分解するという作業を通して情報収集力をマスターします。
では、どのような項目が有るのでしょうか?

すでに、相当の情報収集力を持っている人は、ひょっとすると見てはいけない秘密の扉を開けてしまったかも知れませんが、ちょっと待ってください。まずは、その部屋のことは忘れて、私の示す順路に沿って進んで下さい。

実際に『サマルカンドの金の桃』を手にとってもらうのが一番良いのですが、コロナの支配下にあっては、簡単にはいきません。とにかく、今できることでなんとかしましょう。

インターネットではどこまで情報を収集できるでしょう。
まず、うちの図書館にあることはすぐに確認できます。
ひょっとすると、近所の図書館にあるかもしれません。
例えば、国立国会図書館サーチで検索すると、兵庫県立図書館、大阪府立中央図書館なんかにもあります。
そして、うちの図書館の書誌には目次が出ています
しかも、開いています。

確認しておきましょう。
『サマルカンドの金の桃』から一つ項目を選んで、その項目を分解する作業が、あなたの情報収集力を高め、構築力を養います。
第五セメスターでは、それを二回やります。選んだ項目を完全に分解しなければなりません、そしてそれは簡単にクリヤーできません。そこで、仲間を募って協力し合いながらシェーファーに挑んでもらっても構いません。

インターネット上には、『サマルカンドの金の桃』に関する様々な情報が流れていますから、まずは、それらと、目次を見ながら、どんな項目があるか想像しておいてください。














神戸学院大学 人文学部 新二年生の皆さんへ02

どんな先生がいるのか分かりましたか?
ほんとにいろんな先生がいるでしょう。
私自身いろいろな大学を見てきましたが、先生方の専門がこんなにばらけている学部は他にありません。
悪く言えば、統一性に欠けるというか…。

しかし、よく考えてください。こんなにいろんな専門の専門家がいるわけですから、あなたが面白そうだと思うゼミがきっと見つかるはずです。

もちろん、もうすでに何かに興味を持っている人にとっては、自分のやりたいことができそうなゼミがないかも知れません。しかし、少し視野を広げると、きっと誰かいるはずです。

私は古代チベット史が専門ですが、私のところには、日本からエジプト、5000年前の青銅器から三国志、象や馬、恋愛や刑罰、などなど、様々なことに興味を持つ学生が卒業していきました。蝶番の研究なんかをした学生もいましたね。

また、私の個人的な印象ですが、学生との距離が非常に近い先生が多いと思います。なので、色々なゼミについて調べていくうち、楽しそうなところは必ずあるはずです。

神戸学院大学人文学部には日本史、西洋史、東洋史にそれぞれ1人ずつ教員がいて、地歴科の教員免許関連授業も担当しています。

将来教員を目指している人は、目指す教職にあったゼミを選ぶのも一つの手ですが、神戸学院の人文学部の贅沢なところは、東洋史の私のゼミにいても国語の免許が取れたりします。つまり、頑張り次第で、どこにいても英語や国語や社会の免許が取れるのです。

では、最後に、私のゼミを宣伝します。ホームページもありますから、そちらを見てもらえればゼミの活動自体はわかると思います。

そこで、ここでは、二年生では何をやる予定かというのを説明します。
ゼミ選択の参考にしてください。

私の専門は古代チベット史です。担当授業としては、世界史の中の東洋を担当します。
ですので、基本的には東洋史つまり、日本からエジプトまでをカバーしています。もちろん、そんなことはできないので授業では中国史を中心に研究の基礎を教えています。

実践演習では、他人の意見をまとめること、読解力を育成します。三年生でどこのゼミに行こうとも、そして将来社会人になっても、必要な力です。
さらに、漢文力もつけてもらいます。漢字や、漢文の知識があると、ちょっとインテリっぽくってかっこいいですよ。
漢文に関しては予習復習一切なしである程度読めるようになります。嘘だと思ったら私のゼミに来てください。
なぜか嫌厭しがちですが、読めるようになると、楽しいし、知ってると賢くなったような気になります。
今年はキングダムに挑戦しようかなぁ。

また、大原ゼミでは、できるだけいろんなことを経験して欲しいと思っています。
美術館や博物館の見学、ワークショップなんかもしてみたい。

それらを見据えて、糸紡ぎや竹ペン造りを考えています。

もし、興味を持ってくれたら、メールで質問してくれてもいいですし、大学が始まったら研究室に来て質問してくれてもいいです。

このブログのコメント欄に質問を書いてもらってもいいですよ。
先輩が忌憚のない答えを書いてくれるかも知れません。
もちろん、私もチェックしていますから、できるだけお答えします。


2020年4月1日水曜日

神戸学院大学 人文学部 新二年生の皆さんへ01

進級おめでとうございます。
新学期は4月の20日以後となりますが、しかし、ゼミ選択はしなければなりません。
どんなゼミがあるかは、すでに昨年にリサーチしてると思いますが、
人文学部には20近いゼミがありますから、どのゼミを選んだらいいか迷っている人も多いと思います。
もちろん、私のゼミも楽しいですが、先生方は皆さん色々な専門をお持ちですから、全く興味のない専門の先生のところにいっても、お互いに戸惑うばかりでしょう。

そこで、せっかく、このブログを見つけてくれたわけですから、神戸学院大学にどんな先生がいるかどうやって調べれば良いのか、教えます。
神戸学院大学のホームページから You Tube を選んで、下の方にある学部紹介から人文学部を選びます。画面をクリックするとYou  Tube のページに行って、色々な先生のミニ講義を見ることができます。
ややこしかったら、「神戸学院大学 人文学部 おもしろ授業」で検索すると10人程のミニ講義が引っかかってきます。
また、ホームページの下にある「人文学部」を選択し、「教員総覧」を開くと、仰々しい履歴の下に、自己P Rがあったりします。

インターネットで色々調べるのは、私よりも皆さんの方がきっと多くの情報を集めることができると思います。

この時間を無駄にせず、自分が楽しめるゼミを探し出してください。

新三年生の皆さんへ06


新学期が始まりました。
自己紹介をします。

私の専門は古代チベット史です。世界的に研究者の少ない分野です。
「チベットってどんなところですか?」とか、「チベット語」ってどんな言葉ですか?
と聞かれますが、鬱陶しいです。
私がどんなことに興味があり、どんな授業をしているのかは YouTube にあります。
神戸学院大学 おもしろ授業
で、検索してみてください。

ゼミでどんな活動をするのかは、
神戸学院大学 大原研究室
で、検索してみてください。
ホームページが見られるはずです。
新三年生の皆さんには、やる気があるなら、民族衣装のファッションショーとか、美術館でのワークショップとか色々企画したり経験して欲しいと考えています。

自分の研究と、自分を高める経験の両方を得て欲しいと思います。

多難なスタートですが、「スターは最後に現れる」といいますから、皆さんの顔を見るのが楽しみです。

2020年3月31日火曜日

新三年生の皆さんへ05

『サマルカンドの金の桃』
調べてみました?
勉誠出版という会社が2007年に出した本です。
この本を使って情報収集力をマスターします。この本を攻略することができると、ついでに、構築力も身につけることができます。この構築力は意外なところで、役立ちます。
だから、この半年はあなたにとって、大原ゼミコースをクリヤーする上で、非常に大事なセメスターだと思ってください。
だから、わざわざ、事務所を通してまで、皆さんにメッセージを送っているのです。

さて、『サマルカンドの金の桃』、どんな本かわかりましたか?
勉誠出版のホームページには「華麗なる隋唐文化の真髄。シルクロード百科事典的名著、待望の翻訳!!」なんて大袈裟に書いてあります。
そしてこの本が翻訳であることは忘れないでください。
著者は、
エドワード・H・シェーファー
大原ゼミの卒業生にとって、忘れられない人物の一人です。彼こそが大原ゼミ生に達成感と猜疑心をあたえ、自信と怒りを学ばせてくれる、もう1人の導師(ラマ)なのです。
翻訳したのは、吉田真弓という人で、猜疑心を植え付ける手助けを少しばかりしているのですが、そこに気がつく人は少ないようです。気がついたとしても、翻訳上しかたがなかったり、英語が読めていれば、原書を使ってもっと楽に目的をはたせるはずで、彼女の翻訳があるからこそ、『サマルカンドの金の桃』を味わうことができるわけですから、責めるわけにはいかないでしょう。

あなたは、この百科事典的名著から、まずは項目を一つ選んで、その構成組織を分解、分析します。それを第五セメスターの間に、二度、つまり項目を二つ分解しなければなりません。
そうすることによって、あなたが実際に卒業研究を制作するとき、どのような資料をどのように探し出し、それらをどのように組み立てるかを学ぶことができます。
まずは、巨人シェーファーを攻略しましょう。
明日から新年度です。
具体的に進んでいきましょう。
デッドラインからの逃避行が始まります。そして、無事ゴールインしてください。もう下り坂はありません。

2020年3月30日月曜日

新三年生の皆さんへ04


今日からが本番です。
あなたが、神戸学院大学人文学部大原ゼミをクリヤーするために必要なアイテムは、漢文力と情報収集力と、構築力です。漢文力は、もう少し先にやりましょう。いま、攻略方法を考えていますから。
 第三学年の前期、つまり、第五セメスターではこの漢文力の基礎と、情報収集力の二つのアイテムを手に入れることができます。ここをサボると、取り返しがつかず、のちのち大変な苦労をすることになります。ともに進んでいるゼミの仲間に助けを求めたり、迷惑をかけることにもなります。

 漢文力と情報収集力、この二つのアイテムを手に入れることができれば、それを武器にして自分の好きなことに関する情報を収集し、読み解き、今まで誰も立ち入ったことのない、誰も知らない自分だけの世界を構築、探検できるのです。その世界を見つけるのが第三学年のミッションです。

 今日から挑戦するのは情報力の入手です。あなたの人生の中でこのアイテムこそが最も大きな武器となるはずです。
 すでにコンピューターやスマホで情報を収集しているあなたにとって、必要となるパワーは役立つ情報をどのように収集し、信頼できる情報をどのように見出すかと言うことです。
 いったんこのゼミを選んでしまった以上、簡単にはリセットできませんから、こんな状況下でも、とにかくすこしでも前に進みましょう。
 大原ゼミコースでは、『サマルカンドの金の桃』という本を攻略することで情報収集力を身につけます。
 

2020年3月29日日曜日

新三年生の皆さんへ03


 アクセス数を見ていると、新三年生ゼミ生のおそらく、全員が見てくれているのではないでしょうか?

 そこで、このブログでの情報発信について少し、思うところをお話しします。

 先日、事務からゼミ生の希望カードを受け取り、ゼミ生全員の名前を知りました。
私にとっては、数人を除いて、知らない学生ばかりです。
 しかし、16人の中のほとんどが私を第一志望にしてくれていることと、二次募集できた学生は、私の二年生後期のゼミ生で、積極的にゼミを運営してくれるのを期待できる学生です。ですから、本当は1日でも早く、顔を合わせて、これから2年、まずは今年どのようにゼミを進めていくか相談したいのですが、コロナのせいでかないません。

 ただ、ゼミ選択の研究室訪問などで、大原ゼミがどんなことをするのか、ある程度話を聞いて選んでいるはずですから、まずは顔を見なくても、意志の疎通はできると考えています。

 さらに、ブログでの授業ですから、大原ゼミの卒業生もきっと自己の経験談や、アドバイスをしてくれると思います。

 顔の見えない授業は不安ですが、とにかくコロナによって皆さんの貴重な学生生活が奪われていくのが、我慢できません。せめて大原ゼミ生だけでも、学ぶべき知識を遅れることなく得て欲しいと思います。

 というわけで、ブログでの情報発信となったのです。出来るだけまめに、ブログを更新していこうと考えています。今日からは新三年生の全員が、そして、大原ゼミの卒業生もこのブログをチェックしているつもりで書いていきます。

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 あなたが神戸学院大学を卒業するためには、あと二つの学年、四つのセメスターをクリヤーしなければなりません。

 そのためには、卒業に必要な単位とともに、卒業研究を制作しなければなりません。

 そしてこの卒業研究こそ、神戸学院大学の研究生活で、あなた自身で成し遂げる唯一の成果です。

 あなたがその成果を手に入れるためにはいくつかの関門があります。
 それをクリヤーしなければ、卒業研究にはたどり着けません。
 また、卒業研究を完成させるためには、いくつかのアイテムを手に入れなければなりません。
そのアイテムをしっかり自分のものにできるかどうかが、よい卒業研究が製作できるか、また、楽にステップアップできるかの鍵になります。
 アイテムを手に入れ損なったり、十分に使いこなせないと、卒業研究と就職活動の板挟みにあったり、思うような卒業研究できなかったり、最終的には卒業できない可能性もあります。

 最初の一番大きな関門は、研究テーマを見つけることです。
 その関門は、2021年4月までにくぐらなければなりません。
 あと380日ぐらいです。
 この関門をくぐるためには、二つのセメスターをクリヤーしなければなりません。
第5セメスターと第6セメスターです。この4月8日からスタートするはずだった第5セメスターでは、二つのアイテムを手に入れることができますが、そのうち一つはこのセメスターで完全にマスターしておかなければなりません。
 では、そのアイテムについて説明します。

2020年3月28日土曜日

新三年生の皆さんへ02


これから、600日ほどの間に、皆さんは4つのステージ(セメスター)をクリヤーしていかなければなりません。

皆さんは、大学に入学して、卒業するまでに四つの年度を8つのステージ(セメスター)をクリヤーしながら、進んでいます。
つまり、あなたは、三年生になるわけですから、二つの年度と4つのステージを
クリヤーしてきたわけです。
 以前、私のゼミに所属したことのある人は(といっても16人中3人ほどですが)、私のゼミの教科書を見直してもらえるといいのですが、大原ゼミでは四つの年度を以下のように位置付けています。

第一年度:好きなことをさがす。
第二年度:好きなことができるゼミを探す。
第三年度:好きなことをどんどん極める。
第四年度:好きなことをまとめる。(プラス就職活動)

 あなたはすでに第二年度、4つのステージをクリヤーしています。
なので、この三月からは好きなことをどんどん極める年度ですが、もし、まだ、好きなことが探しあてられていない人は、今のうちに「何が好き」か、大原ゼミでできる「自分の好きなことは何か」を考えてください。もちろん、それは最終的には卒業研究や就職に結びつくものですから、焦る必要はありません、つねに、心のどこかに置いておいておけばいいのです。何かの折に、「ハッ」と気が付き、それがあなたの人生にとって、最大の武器になるはずです。
 もちろん、今、好きなことがあったとしても、大原ゼミで学んでいくうちに、もっと素敵な「好き」を見つけることができるかもしれません。
 とにかく心の隅では、つねに、何が「楽しい」か、何が「好き」かを求め続けてください。
 もう見つけているいる人は、どうすればもっとその好きなものに近づけるのか、もっと楽しめるのかを考えましょう。



2020年3月27日金曜日

新三年生の皆さんへ01

突然、事務室からメールが来て驚いている方もいるかもしれません。
事務室から、私のメッセージを受け取り、このブログを読んでいると言うことは、
神戸学院大学 人文学部 人文学科 大原ゼミを選んだ
と言うことです。
もう。他のゼミに移ることや、放棄することはほぼ不可能です。

メールでも、お伝えしましたように、皆さんは来年の12月15日には、この大原ゼミで卒業研究を提出しなければ、卒業できないのです。
あと、600日ちょっとでそのデッドラインがやってくるのです。
厳しいことを言うようですが、このデッドラインはコロナウイルスによって延ばされることはありません。

皆さんはすでに一日一日、このデッドラインに向かって進んでいるのです。

そして、それまでに卒業研究を仕上げなければいけないのです。

ここでしっかり研究して、素晴らしい成果をだして、無事卒業してください。

では、大原ゼミコースで、デッドラインまでに卒業研究を仕上げ、神戸学院大学をクリヤーするためにはどうすればいいのか、今日から少しずつ、説明していきます。

2020年3月7日土曜日

入学式中止

とうとう入学式まで、中止になりました。
四月から新大原ゼミがスタートする予定ですが、波乱万丈の幕開けとなりそう。
三年生ゼミは、十八史略と博物館、美術館ワークショップ打ち合わせ。
二年生の演習は、漢文基礎と書評を予定しています。
ただ、二年生の演習はまだどこに行くかわからないですよね。

2020年3月1日日曜日

何も無いけど。

ここ数日、家にこもって仕事をしています。
入試関連行事も一段落し、自分の研究関連の仕事をしようと思ったのですが、その前に、コンピュータのハード等に有る情報を整理してたら、一日があっという間に過ぎました。
引き出しの奥を整理するみたいに、懐かしい画像や、学生の卒論など。
やっぱり一年に二週間ぐらいは、授業も校務も無い、まとまった時間が欲しい。いろんな意味でリフレッシュできます。


2020年1月12日日曜日

口頭試問終了

卒業研究の口頭試問が終わりました。
11号館は毎年のごとく、学生や先生方が右往左往しておりました。
私は4回生のゼミがないので、副査だけでした。
やはり、主査の先生方の指導の成果が表れており、
注の書式や、面白いと思う部分にそれぞれの特徴がありました。
今更ながらですが、テーマが多彩でいろいろ勉強になりました。

2020年1月3日金曜日

あけましておめでとうございます。
昨年はいろいろあって、必ずしも良い年とは言えませんでしたが、
しかしながら、悪いことばかりでもありませんでした。
卒論は副査分しかなく、ゆっくりしたお正月お迎えることができましたし、…。

今年は三年ぶりに三年生のゼミを受け持つことになり、
気持ちも、内容も新たに、良い年にしたいと思います。
また、皆さん、引き続きご協力お願い申し上げます。