2020年7月30日木曜日

不要不急の外出は自粛しましょう。

そろそろ夏休みですが、何か計画を立てていますか?
家の中で楽しめることを考えないと……。
アラビアンナイトか何かに、
  生まれてこのかた老人になるまで、自分の生まれた街を出たことのない老人がいた、王様はそのこと知ると、自分の城下町がそんなにも暮らしやすいのかと、喜び、その老人をよんで褒美を与えると同時にこれからも城下町から出ずに暮らすように申し付けた。
 老人はそれまで、街を出ようとも考えなかったし、街の外のことなど気にも留めなかった。しかし、王様から褒められると、なんだか街の外がどんなのか気になり出した。しかしながら、街から出ないように申し付けられていることもあり、出ることも叶わなくなってしまった。
 それから、老人は鬱々として毎日を過ごした。
という物語がある。
 「不要不急の外出は自粛せよ」という。では外出してもいい条件は何なのか不要不急の反対「必要緊急」な場合だろうか。また、この場合の不要不急というのは不要であり、かつ不急という二つの条件を満たさなければならないのか。
 不要の反対は必要なので、必要があれば外出しても良い。不急の反対は急ぐことだから、急ぐ時には外出しても良い。では、必要なのだけれども急がないときと、不要だけれども急ぐときはどうするのか、不要だけれども急ぐことと言うのは思いつかないので、外出しても良いのは、
必要であり、かつ、急ぐ時、
必要な時、
で、必要ではあるが、急がない時はどうすれば良いのか。
 つまり、出る用事があれば出ても良いという意味にもとれるのである。

 自粛の反対は、自ら慎まないことだから、自由奔放、好き勝手に振る舞うということになる。ただ、自らの反対は他人からだから、他人から慎むよう諭されることも、自粛の反対になるかもしれない。
 つまり、人からどうこうとは言わないけれど、もし、あなた方が外に出ないほうがいいと思うのなら、出なければいいし、そのへんは他人である私は何も言いませんよ。という意味にもとれる。ので「不要不急の外出は自粛せよ」という意味は、「自分で考えてください」「私は出てはいけないとは言っていません、あなたが出たいならどうぞ。」という意味にもとれるのである。

 このことが理解できるかどうか、そこに民度の差が出るのかもしれません。