2021年2月11日木曜日

今年の卒業研究

 今年度は卒業演習を持っていなかったので、卒業研究の副査を十数本しました。

コロナ禍の中での卒業研究作成は、なかなか大変だったと思いますが、いくつか気が付いたことがあります。

一つは、インターネット上の情報量の多さです。もちろん、歴史を研究する場合、紙の本を利用しなければなりませんが、先にある程度、目星をつけたり、文章の有無を確認したりできることがわかりました。

 もう私の年代ではインターネットで必要な資料が見つかる本や場所を確認してから、資料を集めるという方法にはついていけませんが、今の大学生はインターネットでウィキペディアの参考文献や各種ホームページ、図書館や研究所で公開されている資料などを検索、参照しながら、どこに必要な資料があるかあらかじめ確認できる強みがあることに気がつきました。

 ただ、ホームページからのコピペで済まそうと言う姿勢もあるようです。

 研究論文では、まだインターネット上の文章を、特に史料をコピペして使用することは、ほとんど認められていません。ですから、インターネットでどこにあるかを調べて、紙の本から引用すると言うのが、正しいやり方だと(私は)思います。

  このような状況にもかかわらず、私が副査をした学生の中で落第点となった学生がたった一人しかいなかったのは、皆、卒業研究に真剣に取り組んだ結果として評価されると思います。

よくがんばりました。


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